頭が良くなりたい

私は人の名前が覚えられない。名前の頭文字が同じなら、ほぼ100%の確率で間違える。例えば山本さんと山田さんを間違えるという風に。これくらいなら、普通の人でもあると思うのだけれど、私の場合、全く違う人に全く違う名前で呼んでしまったりする。前の職場に加藤さんと林さんが居て全く似ていない二人なのに、加藤さんに林さんと呼び、林さんに加藤さんと良く呼んでしまっていた。初めの方は本人達も訂正してくれるのだけれど、もう途中から二人とも間違った名前でも返事をしてくれるので、一向に間違いが正されないままになってしまい、「果たして今の名前は合っていただろうか?」と後で不安になったりしていた。一度二人に「全然僕たち姿形も似てないし、名前も似ていないのに、どうして間違えるの?」と言われて、自分でも考えてみたのだけれど「多分(脳内の)同じ引き出しに入っちゃってて。」と答えたら「どんな引き出し?」と言われだので、「よくある名前」って答えたら、二人に「雑!!」と怒られてしまった。確かに私の脳内引き出しは非常に雑に出来ていると思った。脳内だけでなく、私は片付けとか整理がものすごく苦手で、でも部屋が散らかっているとイライラしてしまうので、「とりあえずの箱」というやつに何でも入れてしまって、見た目は割とスッキリしていても、必要な物が何処にあるか、さっぱり分からないので、夫とはいつも「〇〇知らない?」「場所決めといたら?」の会話をもう何十年と繰り返している。最近夫はもうそれさえも面倒くさくなったらしく、ただ「知らない。」としか答えてくれなくなった。(泣)でもね「場所を決めておいてもそこに置く事を忘れる場合はどうしたらいいの?」

まぁ、万事がそんな具合だから、しょっ中大事な物を失くすわけで、出かける前に家族で鍵や携帯の大捜索が始まるのである。出かけたら出かけたで、財布を忘れる始末で、この前なんか家族に「焼肉を奢ってあげる」と大見栄を切ったのに、財布を忘れて、結局夫がカードで払い、舌打ちされる始末。一時真剣に自分はADHDじゃないかと思い、会う人会う人に「私はADHDだと思うんだけど、どう思う?」と聞いて回り、看護師の友達にも一応「違うんじゃない?」と否定されたので、私は今もだだの「整理ができない、忘れっぽい、雑な人」止まりなのである。頭が良い人というのは、きちんと記憶の引き出しを細かく分類しラベルをつけて、何処にどの情報があるかを整理して、必要な時にすぐに取り出せる人だと思う。頭で分かっていても、なかなか出来ないのが痛いところだ。でも、学年トップの成績の娘(自慢?)も昨日「ナシゴレン」の事を「ピスタチオ」と言っていて(文字数しか合っていない!)ちょっと安心したのである。(遺伝?)あと「ピスタチオ」と聞いて「ナシゴレン」と分かる夫もなかなかだなと感心した次第である。